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二等無人航空機操縦士の実地試験|当日の流れと注意点を受験体験をもとに解説

この記事のポイント
- 実地試験は机上試験→口述試験(飛行前)→実技試験→口述試験(飛行後)→口述試験(事故報告)の順に実施される
- 試験は受験者一人ずつ体育館へ呼ばれて行われる。他の受験者の様子は見られない
- 当日の持ち物は本人確認書類のみ。ヘルメット・ゴーグルは会場に用意されている(持ち込みも可能)
- 試験結果は当日は公表されず、7営業日以内に日本海事協会のシステムとメールで通知される
- 筆者が受験したのは二等資格。一等との試験の大きな流れは共通だが、実技科目の内容は異なる
実地試験の流れ(全体像)
二等無人航空機操縦士の実地試験は、指定試験機関である日本海事協会が実施します。当日は以下の順序で進みます。
試験前まで
受付と本人確認
試験会場に到着すると、まず受付を行います。「関係者」と書かれたビブス(ゼッケン)を着けたスタッフが受付スペースを設けているので、そちらで本人確認書類を提示してください。
受験番号の確認と待機室への移動
受付を済ませると当日の受験番号が伝えられ、机上試験を行う部屋へ案内されます。部屋に入ったら、机の上に置かれた受験番号のビブスが付いている席に着席してください。机の上には以下のものが置かれています。
- 受験番号が書かれたビブス(ゼッケン)
- ヘルメット
- 目を保護するゴーグル
- 試験に関する注意事項の紙
用意されているものを使用せず、ご自身が使い慣れたものを持ち込んで使用することも可能です。
試験開始前の説明と通信機器の電源オフ
予定時間になると、試験員から当日の流れについて説明があります。この時点で通信機器の電源を切るよう指示されます。サイレントやマナーモードでは不可で、電源オフが必要です。試験員が一人ひとり確認します。
机上試験は全受験者が同じ部屋で受けます。それ以降の試験(口述・実技)は受験番号順に一人ずつ体育館へ呼ばれるため、他の受験者の様子を見ることはできません。呼ばれるまでの間は試験員の監視のもと、待機室で過ごします。
机上試験|飛行計画の作成
試験の概要(実施細則 2-1)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(7ページ)より抜粋
机上試験は、椅子に座って回答する筆記形式の試験です。
- 問題数:4問
- 試験時間:5分
- 問題用紙の内容:飛行の前提条件・飛行経路・飛行計画・機体の諸元・気象情報など
口述試験(飛行前点検)
① 飛行空域及びその他の確認(実施細則 3-1)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(8ページ)より抜粋
試験員から実施細則に記載の項目について順番に質問されます。試験会場の実際の状況(屋外・屋内、人口集中地区か否かなど)をもとに回答します。
主な確認項目と回答のポイント
- 飛行空域・周辺状況に問題はないか:天井から物が吊り下がっていないか、入口が開放されていて無関係な第三者が入ってくる可能性がないかなどを確認して回答します。
- 航空法の違反はないか:屋内飛行が航空法上どのような扱いになるかを踏まえて回答します。
- 操縦者の体調に問題はないか:受験当日の自分の体調を正直に回答してください。
- 気象状況に問題はないか:屋内会場であれば窓・入口の開閉状況などを根拠として回答します。
② 作動前点検(実施細則 3-2)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(8ページ)より編集・抜粋
「日常点検記録」の様式が渡され、それに沿って点検を行います。電源投入前に確認できる項目(作動前点検)と、電源投入後でないと確認できない項目(作動点検)に分かれています。
引用:無人航空機の飛行日誌の取扱要領(様式2)より抜粋
③ 作動点検(実施細則 3-3)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(9ページ)より抜粋
電源投入後の点検項目を「日常点検記録」に従って確認します。モーター・通信系・操縦系統の正常確認のため、実際にモーターを回したり、スロットル・ラダー・エルロン・ピッチなどの操作を行います。
実技試験
実技試験の前に、試験員からコーンの色と意味について説明があります。
- 青コーン:正常なルート
- 黄コーン:減点区画(機体がかかると警告音が鳴る)
- 赤コーン:不合格区画(即不合格)
スクエア飛行(実施細則 4-1)
8の字飛行(実施細則 4-2)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(10ページ)より抜粋
いずれもGNSS・センサーはONの状態で実施します。機体の安定性が高い状態での飛行です。
異常事態における飛行(実施細則 4-3)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(11ページ)より編集・抜粋
この科目のみGNSSおよび水平センサーをOFFにした状態で実施します。GNSSとセンサーのOFF操作は試験員が行います(2023年6月追記)。
口述試験(飛行後の点検と記録)
① 飛行後点検(実施細則 5-1)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(14ページ)より抜粋
飛行前点検で渡された「日常点検記録」に続いて、飛行後の点検項目を記入します。飛行前とは異なり、異常発熱や異物付着の確認などが追加されます。
② 飛行後の記録(実施細則 5-2)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(14ページ)より編集・抜粋
「飛行記録」の様式に記入します。離陸時間・着陸時間は試験員が記録し、教えてもらえます。
引用:無人航空機の飛行日誌の取扱要領(様式1)より抜粋
口述試験(事故・重大インシデントの報告)
① 事故又は重大インシデントの説明(実施細則 6-1)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(15ページ)より抜粋
「事故」または「重大インシデント」に該当する内容を口頭で説明します。定義や具体的な内容は、無人航空機の飛行の安全に関する教則および国土交通省 航空安全のページに記載されています。
引用:無人航空機の飛行の安全に関する教則(19・20ページ)より抜粋
引用:国土交通省 – 事故等の報告及び負傷者救護義務より抜粋
② 事故等発生時の処置の説明(実施細則 6-2)
引用:二等無人航空機操縦士実地試験実施細則(15ページ)より編集・抜粋
事故発生時に取るべき行動を説明します。「事故直後の対応」と「事故後に必要な手続き」の2つを整理して回答できるよう準備しておきましょう。
引用:国土交通省 – 事故等の報告及び負傷者救護義務より抜粋
実地試験終了・結果通知
事故報告の口述試験まで終わると実地試験は完了です。試験が終わった受験者から帰宅できます。待機室には戻らず、体育館の出口付近でビブス・ヘルメット・ゴーグルを返却して退出します。
引用:日本海事協会のシステムより抜粋
受験を終えて|合格のためのアドバイス
筆者は8の字飛行が苦手という自覚があったため、練習時間のほとんどをこの科目に費やしました。手持ちの機体がDJI Mini miniだったため、試験で使用するPhantom 4との操作感の違いには戸惑いましたが、P4のほうがむしろ素直に動いて扱いやすいと感じました。
受験1週間前に、知人のPhantom 4を借りて別の体育館で1日練習できたことが特に有効でした。また、65機と呼ばれるTiny Whoopを目視で8の字飛行させる練習をしていたことも効果的だったと思います。
本記事が受験される皆様のお役に立てれば幸いです。
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