【第13号】DJI Matrice 4D・4TDが第二種型式認証を取得|ドック格納型産業機として初の認証取得

この記事のポイント
  • 取得日・番号:2026年6月19日、第二種型式認証第13号(型式認証保有者:DJI JAPAN株式会社)
  • 対象機種:DJI式 DJI Matrice 4D型・DJI Matrice 4TD型。DJI Dock 3専用設計のドック格納型産業機
  • Mini 4 Proとの違い:民生機ではなく産業機。かつMatrice 4シリーズとも異なるドック格納専用ライン
  • 認証範囲:飛行禁止空域C(DID上空)、飛行方法a・b・c・d(夜間・目視外・30m未満・催し場所上空)に対応

2026年6月19日、DJI JAPAN株式会社が保有する「DJI式 DJI Matrice 4D型・DJI Matrice 4TD型」が第二種型式認証(第13号)を取得しました。

これまで第二種型式認証を取得したDJI製品は、民生機のDJI Mini 4 Pro(第6号)のみでした。今回のMatrice 4Dシリーズは、DJI Dock 3専用設計のドック格納型産業機として、民生機とは一線を画す位置づけの機体です。この記事では、認証の概要・対象機種の特徴・Mini 4 Proとの違い・実務上の影響について解説します。

目次

認証の概要

型式認証書番号第二種型式認証 第13号
型式名DJI式 DJI Matrice 4D型・DJI Matrice 4TD型
型式認証保有者DJI JAPAN株式会社
機体の種類回転翼航空機(マルチローター)
重量区分4kg未満
初回認証日令和8年(2026年)6月19日
有効期間満了日令和11年(2029年)6月18日
飛行禁止空域 C DID(人口集中地区)上空
飛行の方法 a 夜間飛行
b 目視外飛行
c 人・物件との距離30m未満
d 催し場所上空
出典国土交通省「型式認証を取得している無人航空機一覧」(令和8年6月19日現在)

DJI Matrice 4Dシリーズとはどのような機体か

DJI Matrice 4Dシリーズは、DJI Dock 3(自律型ドック)専用に設計された産業用ドック格納型機体です。DJI Dock 3はドローンの自動離着陸・充電・格納を行う地上ステーションで、クラウド経由の遠隔操作と組み合わせることで、24時間365日の無人自律飛行運用を実現します。

Matrice 4D(測量・マッピング用)

広角カメラ・中望遠カメラ・望遠カメラ・レーザー距離計を搭載し、高精度マッピングや詳細な表面検査に対応します。メカニカルシャッター搭載の4/3インチCMOS(2000万画素)広角カメラを持ちます。

Matrice 4TD(点検・警備用)

Matrice 4Dの搭載カメラに加え、赤外線サーマルカメラとNIR補助ライトを搭載します。インフラ点検・緊急対応・公共安全など夜間を含む広範囲の用途に対応します。ジンバルを上向き80°まで操作できるため、橋梁の裏面などの撮影にも適しています。

DJI Dock 3との組み合わせで何ができるか:DJI FlightHub 2(クラウド型運行管理システム)を使えば、遠隔地のオフィスからDock 3を起動・ドローンを離陸させ、自動ルート飛行・データ収集・自動帰還・充電までを無人で完結させることが可能です。また、DJI Dock 3は車両への搭載にも対応しており、機動的な運用もできます。Matrice 4D/4TDはDJI RC Plus 2 Enterpriseとペアリングすることで、Dock 3を使用しない単体飛行も可能です。

Matrice 4シリーズ(Matrice 4T等)との違い

名称が似ているため混同しやすいですが、Matrice 4DシリーズとMatrice 4シリーズは別ラインの機体です。

項目 Matrice 4D / 4TD Matrice 4シリーズ(Matrice 4T・4E等)
設計目的DJI Dock 3専用設計のドック格納型送信機による有人操縦を前提とした産業機
運用形態Dock 3による自律飛行・無人運用が主有人操縦(Dock 2との組み合わせも可)
防塵防水IP55機種による
第二種型式認証取得済み(第13号・2026年6月19日)2026年6月19日現在 未取得

DJI Mini 4 Pro(第6号)との違い

2025年5月23日に第二種型式認証を取得したDJI Mini 4 Pro(第6号)と、今回のMatrice 4Dシリーズ(第13号)は、認証範囲(飛行禁止空域C・飛行方法a〜d)が同じですが、機体の性格は大きく異なります。

項目 DJI Mini 4 Pro(第6号) DJI Matrice 4D・4TD(第13号)
機体の種類民生機(コンシューマー機)産業機(エンタープライズ機)
設計目的個人・小規模ビジネス向け空撮インフラ点検・測量・警備等の産業用途
運用形態送信機による有人操縦Dock 3による自律飛行が主(単体運用も可)
重量区分4kg未満(実重量:約249g)4kg未満(実重量:公式スペック参照)
価格帯数万円台Dock 3との組み合わせで数百万円台
認証番号第二種型式認証 第6号第二種型式認証 第13号
認証範囲C・a・b・c・d(共通)C・a・b・c・d(共通)
型式認証の認証範囲(飛行禁止空域・飛行方法)はMini 4 ProとMatrice 4Dシリーズで同じです。ただし、用途・価格帯・運用形態はまったく異なります。型式認証はあくまで「機体の安全基準適合の証明」であり、機体の用途や運用スタイルを決めるものではありません。

実務上の影響

Matrice 4D・4TDで第二種機体認証を取得し、二等以上の技能証明と組み合わせることで、カテゴリーIIB飛行(夜間・目視外・DID上空・30m未満)の許可承認申請が不要になるケースがあります。

型式認証と機体認証の関係:型式認証は「その型式の機体が安全基準を満たしている」ことの証明です。型式認証取得機種の機体認証を申請する際は、安全性に関する審査の一部が省略されます。型式認証と機体認証は別の手続きであり、型式認証を取得しただけでは飛行許可承認申請を省略することはできません。
【省略できる条件】第二種機体認証取得 + 二等以上の技能証明保有 + カテゴリーIIBの飛行であること
Matrice 4D・4TDをDock 3と組み合わせた自律飛行(目視外・遠隔操作)は、カテゴリーIIBの飛行に該当する場合があります。ただし、第二種機体認証の取得と二等以上の技能証明の保有が前提となります。機体認証の申請手続きについてはお気軽にご相談ください。
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Matrice 4D・4TDの機体認証申請や飛行許可承認申請について、行政書士がサポートします。
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よくある質問

DJI Matrice 4D・4TDの型式認証番号は何ですか?
第二種型式認証第13号です。型式認証保有者はDJI JAPAN株式会社で、令和8年(2026年)6月19日に初回認証を取得しました。有効期間は令和11年(2029年)6月18日までです(国土交通省「型式認証を取得している無人航空機一覧」令和8年6月19日現在)。
DJI Matrice 4Dシリーズは単体でも飛行できますか?
はい、DJI RC Plus 2 Enterpriseとペアリングすることで、DJI Dock 3を使用せず単体での飛行も可能です。ただし、DJI Dock 3専用設計の機体であり、ドック格納・自動充電・遠隔自律飛行を前提とした産業機です。
DJI Mini 4 Proとの違いは何ですか?
DJI Mini 4 Proは民生機(コンシューマー機)であるのに対し、DJI Matrice 4D・4TDはDJI Dock 3専用設計の産業用ドック格納型機体です。いずれも第二種型式認証を取得しており、認証範囲(飛行禁止空域C・飛行方法a〜d)は同じです。
型式認証を取得すると何が変わりますか?
型式認証を受けた型式の機体について機体認証を取得する際、安全性に関する審査の一部が省略されます。第二種機体認証を取得し、二等以上の技能証明と組み合わせることで、カテゴリーIIB飛行(夜間・目視外・DID上空・30m未満など)の許可承認申請が不要になるケースがあります。
Matrice 4シリーズ(Matrice 4T・Matrice 4E等)は型式認証を取得していますか?
国土交通省の「型式認証を取得している無人航空機一覧」(令和8年6月19日現在)には、Matrice 4Dシリーズ(DJI Matrice 4D型・DJI Matrice 4TD型)の記載はありますが、Matrice 4シリーズ(Matrice 4T・Matrice 4E等)の記載はありません。最新の状況は国土交通省の公式一覧でご確認ください。
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